水路補修・補強【ハイグレード・スーパーハイグレード・Tカット工法】
表面被覆工
ハイグレード(HIG)工法とは、環境を考えたコンクリート水路の補修工法です。 環境を考慮したアクリル系ポリマーセメントモルタルを主材料とし、 コンクリートとの付着性能が高くビニロン繊維による靭性効果及び耐久性の高い補修・補強工法です。
工法名 | ハイグレード(HIG)工法 |
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適応工種 | 農業用用水路、導水路、ファームポンド等 補修・補強材 |
使用材 | ポリマーセメントモルタル、HIGモルタル・HIGプライマー |
~耐用年数について~
摩耗性能を評価するには、水流摩耗試験機によることが適しています。
ですので、水路の耐久性能に対する摩耗試験を水砂噴流摩耗試験、水噴流摩耗試験を用いて行いました。
結果は下記の通りです。
【摩耗粗県の比較検討書・島根大学・長束教授 参照】
● 水砂噴流摩耗試験
試験20時間における平均摩耗深さ(mm) | |
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品質規格値※1 | 3.28×1.5=4.92 |
ハイグレード | 2.32<4.92 |
※1.品質規格値=JISモルタルの摩耗深さ×1.5倍
【参考】
試験10時間における平均摩耗深さ
1.69mm(ハイグレード)<4.30mm(標準供試体)
相対比率 0.39
● 水噴流摩耗試験
試験20時間における平均摩耗深さ(mm) | |
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品質規格値※1 | 4.84×1.5=7.26 |
ハイグレード | 1.23<7.26 |
※1.品質規格値=JISモルタルの摩耗深さ×1.5倍
ハイグレード工法の試験結果より、水砂噴流摩耗試験では20時間で2.32mm、水噴流摩耗試験では、1.23mmでした。 耐摩耗性・水流摩耗試験の規格値として、平均摩耗の深さは、5.0mm以下となっています。 したがって、ハイグレード工法は、塗厚6.0mmとした場合30年以上の耐久性は十分あると考えられます。
試験項目 | 試験方法 | 物性規格値 | 試験(室内)値 |
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圧縮強度試験(N/mm2) | JISA1171 | 30.0 以上 | 39.7 |
曲げ強度試験(N/mm2) | JISA1171 | 6.0 以上 | 10.8 |
付着強度試験(N/mm2) | JSCE-K531 | 1.5 以上 | 3.12 |
収縮試験(%) | JISA1129-2 | 0.075 以下 | 0.039 |
吸収率試験(%) | JISA1171 | - | 3.8 |
耐候性試験 | JSCE-K511 600時間 | 異常のないこと | 色差0.74割れ欠けなし |
耐摩耗性試験(mm) | 水砂噴流摩耗試験 | 品質規格値以内 | 0.39 |
促進中性化試験 | JISA1153 | - | 4.2 |
透水量試験(g) | JISA6203 | 15.0 以下 | 8.9 |
ひび割れ追従性試験 | JSCE-K532 | 0.1mm 以下 | 0.4 |
粗度係数 | 実験水路にて計測 | - | 0.012 |
寸法安定性 | JSCE-K561 | 10×10/℃程度 | 0.039 |